お墓参りとお彼岸

2014-03-28

お彼岸は正式には「彼岸会(ひがんえ)」といいます。春分の日と秋分の日を「中日(ちゅうにち)」とし、前後3日を合わせた7日間のことで、初日を「彼岸の入り」、最終日を「彼岸の明け」といいます。
日本では古来、春分には五穀豊穣を祈り、秋分には収穫に感謝する祭りが行われ、恵みを与えてくれる太陽へ祈りを捧げていました。一方、仏教には阿弥陀仏の極楽浄土は西方にあるとする教えがあります。「暑さ寒さも彼岸まで」といわれるように季節を二分するちょうどこの日は、太陽が真東から上がり真西に沈みます。つまりこの日沈む太陽が極楽浄土への道しるべであると考えられたのです。
こうして日本古来の太陽信仰と西方極楽浄土の信仰が結びつき、「彼岸」に往生したであろう先祖の霊を供養する彼岸会という日本独自の仏教行事となっていったのです。

「彼岸」とは古代インド語のパーラミター(波羅蜜多)に源を発する言葉で、悟りの境地、極楽浄土である仏の世界を意味します。それに対してこちら側「此(し)岸(がん)」は迷いや煩悩に満ちた世界です。
彼岸への道は、悟りを求める者、目指す者である菩薩の修行すべき道で、六波羅蜜(ろくはらみつ)という次の6つの修行を重ねなければ彼岸へと達せられないとされています。

布施(ふせ)
 ・他人に施しを行うこと
自戒(じかい)
 ・戒律を守ること
忍辱(にんにく)
 ・不平不満を言わず耐えること
精進(しょうじん)
 ・仏道を修するための努力をすること
禅定(ぜんじょう)
 ・精神集中し常に心身の安定を保つこと
智慧(ちえ)
 ・真実を見る認識力を働かせること

お墓参りや法要などの仏事に欠かせない水や花、線香、ロウソクなども、この六波羅蜜に関連した深い意味が込められています。
本来、六波羅蜜は日々積まなければならない修行ですが、忙しい毎日の中でなかなか実行することが難しいものです。ならばせめて年に2回は実践し、仏の悟りの世界である彼岸に渡れるように努めよう、としたのが彼岸会法要の意味であります。
現在、お彼岸には家族そろってお墓参りをするのが慣習となっています。また家庭では仏壇や仏具を掃除し、花や季節の果物、ぼたもち、おはぎ等を供え、故人や先祖の供養をします。

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